手入れがしやすいお風呂空間のカラー

お風呂の空間は、色によって手入れのしやすさが違ってきます。お風呂は水垢や皮脂の汚れ、カビ、石鹸のかすなどがつきやすい部分となるため、掃除の階数を最小限にとどめるには色味を考えることが大切です。

例えば、ダークカラーは落ち着いた雰囲気になり、髪の毛やカビの汚れは比較的目立ちません。一方、水垢や石?のかすはよく見えます。逆に白を基調としたものやパステルカラーは、水垢や石鹸かすよりも髪の毛やカビ汚れが目立ちます。どちらも一長一短と言えるため、アクセントカラーや絵柄を加えるのもおすすめです。その中でも人気なのは木目調です。白を基調とした中に木目調を置くと、汚れが目立ちにくくなるだけでなく、落ち着いた雰囲気も味わえます。アクセントカラーは1面ないしは2面にすると良いでしょう。

細かい部分の工夫も大切

お手入れがしやすいかどうかは、お風呂にあるカウンターや収納の仕方で異なってきます。まず、蛇口下に取り付けられていることが多いカウンターですが、近年では小さいものにしたり、あえてつけない家庭が増えています。カウンターを必要としない方は、掃除の手間を省くために小さめのものにしたり、設計段階で省くと良いかもしれません。また、お風呂にはボディーソープやシャンプー・リンス、桶などを置くのが定番です。家庭によっては個人個人でアイテムが異なるため、かなりの場所を取りますし、直置きすると滑りや水垢がつき、掃除の手間が増えてしまいます。ぶら下げて収納するタイプの手すりをつけたり、ラックを付けないことで手入れしやすいお風呂空間を手に入れましょう。

設計事務所は依頼主の要望を聞き、法律を守り、設備(電気・水道・ガス)との調整を行います。予算を守り、依頼主の要望にどれだけ近づけるかが仕事です。