浴室で汚れを目立たせない色彩とは?

浴室が汚れる原因はいくつか考えられますが、よくあるのはカビの繁殖です。健康に悪影響をもたらす可能性は低いものの、黒やピンクのカビが目につくことはめずらしくありません。まめに掃除をしても、浴室は季節を問わず湿度が高いため繁殖を完全に防ぐのは難しいかもしれません。そこで工夫したいのは、浴室内の色彩です。白やベージュ、灰色は目立ちやすいので、避けるとよいでしょう。壁に使用するパネルには単一の色のほかに、模様がついた部材を使えることもあります。メーカーのショールームを見学すれば、実際に建築に使われる部材を見ながら選べます。カタログなどの印象だけで決めずに、直接見比べながら検討すると満足度を高められるはずです。

汚れを目立ちにくくする素材や機能が開発されています

浴室は水が使われるので湿度が高い傾向にあり、使用者の皮脂も流れ落ちる環境です。そのため汚れの発生は避けられず、定期的な掃除が必要になります。しかし、汚れの発生を抑制したり、目立ちにくくする研究開発が進められています。古いタイプの浴室と比較して違いがわかりやすいのは、床の設計です。水がすばやく排水されるように考慮された溝があり、カビの発生を抑えます。床や壁などには抗菌処理が行われている例もあり、これも汚れの発生に効果的です。浴槽内や床を自動的に洗浄する機能を備えた商品もあるので、掃除の手間や頻度を軽減することもできます。抗菌処理などのコーティングがされている場合、お手入れに注意が必要なこともあります。取扱説明書は必ず読むようにしましょう。